映画『街の上で』公式サイト

今泉力哉監督が、変容する“文化の街”下北沢を舞台に紡ぐ、
古着屋と古本屋と自主映画と恋人と友達についての物語。

古着屋で働く荒川青は、恋人に浮気された上にフラれたが、いまだに彼女のことが忘れられない。そんな青のもとに、美大に通う女性監督から自主映画への出演依頼が舞い込む。行きつけの飲み屋では常連客から「それは“告白”だ!」とそそのかされるが——
映画『愛がなんだ』『アイネクライネナハトムジーク』『mellow』『his』と話題作を立て続けに発表する今泉力哉が、共同脚本に漫画家・大橋裕之を迎え、オール下北沢ロケで挑んだオリジナル脚本による長編最新作。
主人公の青を演じるのは 『愛がなんだ』ナカハラ役で注目を集め、本作が映画初主演となる若葉竜也。主人公・青の元恋人である雪に、『少女邂逅』の穂志もえか。青が通う古書店の店員・田辺役に、『十二人の死にたい子どもたち』の古川琴音。青に映画出演を依頼する美大生の映画監督・町子役に、『お嬢ちゃん』の萩原みのり。町子が監督を務める現場の衣装スタッフ・イハ役に、新星・中田青渚。フレッシュな実力派女優陣が物語に彩りを添え、成田凌も重要な役どころで友情出演している。
また、『愛がなんだ』『退屈な日々にさようならを』『サッドティー』などでタッグを組んできた撮影・岩永洋、録音・根本飛鳥をはじめ、「今泉組」のスタッフが再結集。
街の住人たちとの他愛ない会話。魅惑的な女性たちとの出会いと別れ。変わらない想いと変わりゆく街並み。どこにでもある下北沢の日常が今泉独特のユーモアと優しさに包まれながら紡がれていく。「今泉映画最高傑作」の呼び声も高い、珠玉の群像劇。

下北沢の古着屋で働いている荒川青(あお)。青は基本的にひとりで行動している。たまにライブを見たり、行きつけの古本屋や飲み屋に行ったり。口数が多くもなく、少なくもなく。ただ生活圏は異常に狭いし、行動範囲も下北沢を出ない。事足りてしまうから。そんな青の日常生活に、ふと訪れる「自主映画への出演依頼」という非日常、また、いざ出演することにするまでの流れと、出てみたものの、それで何か変わったのかわからない数日間、またその過程で青が出会う女性たちを描いた物語。

  • 荒川青

    若葉竜也/ わかば・りゅうや

    1989年6月10日生まれ、東京都出身。作品によって違った表情を見せる幅広い演技力で数多くの作品に出演。映画『葛城事件』(16/赤堀雅秋監督)で、第8回TAMA映画賞 最優秀新進男優賞を受賞。主な出演作品に、ドラマ「令和元年版 怪談牡丹燈籠」(19/NHK)、「ブラックスキャンダル」(18/YTV)、連続ドラマW「コールドケース2~真実の扉〜」(18/WOWOW)、映画『GANTZ Ⅰ・Ⅱ』(11/佐藤信介監督)、『DOG×POLICE 〜純白の絆〜』(11/七高剛監督)、『明烏』(15/福田雄一監督)、『美しい星』(17/吉田大八監督)、『南瓜とマヨネーズ』(17/冨永昌敬監督)、『サラバ静寂』(18/宇賀那健一監督)、『パンク侍、斬られて候』(18/石井岳龍監督)、『愛がなんだ』(19/今泉力哉監督)、『台風家族』(19/市井昌秀監督)、『ワンダーウォール 劇場版』(20/前田悠希監督)、『生きちゃった』(20/石井裕也監督)、『朝が来る』(20/河瀨直美監督)、『罪の声』(20/土井裕泰監督)、映画『AWAKE』(20/山田篤宏)、『あの頃。』(21/今泉力哉監督)など。「おちょやん」でNHK連続テレビ小説に初出演し、助監督・小暮真治役で注目を集める。『くれなずめ』(松居大悟監督/4月29日公開予定)のほか、公開待機作が多数控える。
  • 川瀬雪

    穂志もえか/ ほし・もえか

    1995年8月23日生まれ、千葉県出身。「新しい時代にふさわしいまだ見たことのない女の子」を発掘する講談社主催のオーディション・ミスiD2016にてグランプリを受賞。『少女邂逅』(17/枝優花監督)で初主演。その他の出演作に、ドラマ「デザイナー 渋井直人の休日」(19/テレビ東京)、「ラジエーションハウス」(19/フジテレビ)。映画『放課後ソーダ日和 特別版』(19/枝優花監督)、『愛がなんだ』(19/今泉力哉監督)、JUJU「東京」MV、SHISHAMO「君の大事にしてるもの」MVなど。2021年は『花束みたいな恋をした』(土井裕泰監督)、「大豆田とわ子と三人の元夫」(カンテレ)に出演。
  • 田辺冬子

    古川琴音/ ふるかわ・ことね

    1996年10月25日生まれ、神奈川県出身。主な出演作にドラマ「エール」(20/NHK)、「この恋あたためますか」(20/TBS)、映画『チワワちゃん』(19/二宮健監督)、『十二人の死にたい子どもたち』(19/堤幸彦監督)、『泣く子はいねぇが』(20/佐藤快磨監督)、『花束みたいな恋をした』(21/土井裕泰監督)、舞台『世界は一人』(19/作・演出:岩井秀人)など。短編映画『春』(大森歩監督)にて第20回TAMA NEW WAVE ベスト女優賞を受賞。待機作に、映画『偶像と想像「魔法(よりもっと不確か)』(濱口竜介監督)などがある。ドラマ「コントが始まる」(日本テレビ)が4月より放送中。
  • 高橋町子

    萩原みのり/ はぎわら・みのり

    1997年3月6日生まれ、愛知県出身。2013年、ドラマ『放課後グルーヴ』で女優デビュー。その後、ドラマ「表参道高校合唱部!」(15/TBS)、「I”s」(19/BS スカパー!)、映画『何者』(16/三浦大輔監督)、『昼顔』(17/西谷弘監督)などに出演し、『ハローグッバイ』(17/菊地健雄監督)、『お嬢ちゃん』(19/二ノ宮隆太郎監督) では主演を務める。2020 年は、映画『転がるビー玉』(宇賀那健一監督)、『37セカンズ』(HIKARI監督)、『ステップ』(飯塚健監督)、『僕の好きな女の子』(玉田真也監督)、『13月の女の子』(戸田彬弘監督)、『アンダードッグ 前・後編』(武正晴監督)、『佐々木、イン、マイマイン』(内山拓也監督)と7作品へ出演。2021年は『花束みたいな恋をした』(土井裕泰監督)のほか、ドラマ「RISKY」(MBS)で主演を務め、「お茶にごす。」(テレビ東京)、「やっぱりおしい刑事」(NHK BSプレミアム)、「賭ケグルイ双(ツイン)」に出演を果たす。
  • 城定イハ

    中田青渚/ なかた・せいな

    2000年1月6日生まれ、兵庫県出身。2014年、「第5回Sho-comiプリンセスオーディション2014」にてグランプリを受賞。主な出演作に、ドラマ「セトウツミ」(17/テレビ東京)、「dele」(18/テレビ朝日)、「中学聖日記」(18/TBS)、映画『3月のライオン 後編』(17/大友啓史監督)、『写真甲子園0.5秒の夏』(17/菅原浩志監督)、『ミスミソウ』(18/内藤瑛亮監督)、『見えない目撃者』(19/森淳一監督)、Base Ball Bear 「Flame」MVなど。2020年は、映画『もみの家』(坂本欣弘監督)、『君が世界のはじまり』(ふくだももこ監督)が公開。2021年は『あの頃。』(今泉力哉監督)のほか、「アノニマス~警視庁"指殺人"対策室~」(テレビ東京)、「ここは今から倫理です。」(NHK」への出演を果たす。
  • 監督

    今泉力哉/ いまいずみ・りきや

    1981年2月1日生まれ、福島県郡山市出身。代表作に『たまの映画』『サッドティー』『退屈な日々にさようならを』など。『こっぴどい猫』でトランシルヴァニア国際映画祭最優秀監督賞受賞。「午前3時の無法地帯」「東京センチメンタル」などのドラマ、乃木坂46のシングルCD特典映像『水色の花』(齋藤飛鳥)『早春の発熱』(衛藤美彩、桜井玲香)なども手がける。2019年に映画『愛がなんだ』『アイネクライネナハトムジーク』が公開、2020年には『mellow』(主演:田中圭)と『his』(主演:宮沢氷魚)が立て続けに公開された。金曜ナイトドラマ「時効警察はじめました」やWOWOW「有村架純の撮休」にも演出として参加するなど精力的に活動している。ハロプロオタクを描いた『あの頃。』(主演:松坂桃李、脚本:冨永昌敬、原作:劔樹人)が現在公開中。
  • 脚本

    大橋裕之/ おおはし・ひろゆき

    1980年1月28日生まれ、愛知県蒲郡市出身。漫画家。代表作に「シティライツ」「音楽」「太郎は水になりたかった」など。キャラクターの目が特徴的な作風。2012年に放送されたガイナックス制作、山下敦弘監督、今泉力哉監督らが演出を務めた「エアーズ・ロック」にキャラクターデザインとして参加。2016年に映画『あなたを待っています』(いまおかしんじ監督)で映画初主演を務めたほか、清野とおる原作のドラマ「その『おこだわり』、私にもくれよ!!」にも出演。「音楽 完全版」を原作とするアニメーション映画『音楽』(岩井澤健治監督)が7年以上に及ぶ制作期間を経て、2020年に公開。また、初期作品集「ゾッキA」「ゾッキB」を原作とする実写映画『ゾッキ』(竹中直人監督、山田孝之監督、齊藤工監督)が全国公開中。
  • 主題歌

    ラッキーオールドサン

    ナナ(Vo.)と篠原良彰(Vo,Gt)による男女二人組。二人ともに作詞/作曲を手掛け、確かなソングライティングセンスに裏打ちされたタイムレスでエヴァーグリーンなポップスを奏でる。2014年12月にkitiより1st mini album『I'm so sorry,mom』でデビュー。詩と歌のシンプルなデュオ編成から、個性的なサポートメンバーを迎えたバンド編成まで、様々な演奏形態で活動を展開。輝きに満ちた楽曲の数々は多くのリスナーを魅了し、またその確かな音楽性が多くの同世代バンドからも熱烈な支持を得る、注目のポップデュオ。
  • 音楽

    入江陽/ いりえ・よう

    1987年生まれ。2019年12月に新曲「気のせい」をリリース。シンガーソングライターとして活動するほか、『最低。』(17/瀬々敬久監督)、『月極オトコトモダチ』(19/穐山茉由監督)などの映画音楽を手掛ける。さとうもかのAL「Lukwarm」「Merry go round」プロデュースや、自身のレーベル「MARUTENN BOOKS」にてガウディーズの楽曲をリリースするなど幅広く活動。文筆家として「装苑」「ミュージック・マガジン」の連載も担当している。

  • 出演:
    若葉竜也
    穂志もえか 古川琴音 萩原みのり 中田青渚
    村上由規乃 遠藤雄斗 上のしおり カレン 柴崎佳佑
    マヒトゥ・ザ・ピーポー(GEZAN)
    左近洋一郎(ルノアール兄弟) 小竹原晋 廣瀬祐樹 芹澤興人 春原愛良 未羽 前原瑞樹 西邑匡弘
    タカハシシンノスケ 倉悠貴 岡田和也 中尾有伽
    五頭岳夫 渡辺紘文 / 成田凌(友情出演)
    監督:今泉力哉
    脚本:今泉力哉 大橋裕之
    撮影:岩永洋
    録音:根本飛鳥
    美術:中村哲太郎
    衣裳:小宮山芽以
    ヘアメイク:寺沢ルミ
    助監督:滝野弘仁 平波亘
    スチール:木村和平 川面健吾
    音楽:入江陽
    主題歌:ラッキーオールドサン「街の人」(NEW
    FOLK / Mastard Records)
    製作:遠藤日登思 K.K.リバース 坂本麻衣
    プロデューサー:髭野純 諸田創
    ラインプロデューサー:鈴木徳至
    制作プロダクション:コギトワークス
    特別協力:下北沢映画祭実行委員会/
    下北沢商店連合会 製作幹事:アミューズ
    配給:「街の上で」フィルムパートナーズ
    配給協力:SPOTTED PRODUCTIONS
    2019/日本/カラー/130分/ヨーロピアン・ビスタ/モノラル
  • supporter

    矢口高基 平田貴大
    重松圭一 山本尋嗣 児玉健太郎
    杉政友宏 吉屋日咲夏 かみむらちえこ
    市川達也 野村詩文 西林麻里絵
    中川琴詞 木下ひろし 前田真美
    大森拓 清水順子 玉木秀法
    裏地圭(goodloser)大久保孝一
    西村友秀 田中洋平 40projectTK
    観山正道 才本規史 池田かほり
    稲富健(株式会社ラッツオ) 武田充
    山下雅史 屋代忠重 佐藤千里
    上條安也 加納健一朗 ユウミ Kaor17
    清水夏海 高野真実 つく 丹野ななみ
    樅山千鶴子 黒木賢治 ましゅ
    野村弘一 森山敬子 もえか
    熊野もろっこ 西川ビッケ 稲石智
    笹田陽平 川村清人 深澤萌美 薬丸翔
    大川直志 友國慎也 石川環 河村すず
    小松瑞歩 榎本善一郎 飯田淳二
    yukineco 石田久美子 ながた葉子
    坂井浩秋 アオヤマハルト 片川有沙
    ジャカルタ/K.T. 喜多晴紀 安部梢
    oosa HARUMI FURUYA チャロ
    乾ぬいぬ Yukiko Watanabe
    後藤佐智代 上田秀幸 WOOTANG!!
    佐藤実桜 瀬戸本浩司 山岸加奈子
    てぃと 古瀬正紀 硲文義 笠井修
    木口幸祐 しろひばち 坂本有紀
    宮嶋僚子 前原麻由美 ノンくみ
    woo_joe
©「街の上で」フィルムパートナーズ